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「捌きたてマグロ丼」に群がる人々と、その舞台裏に潜む闇※岩手二次日報

大阪・関西万博で本日5月10日、話題の「マグロ解体ショー」が開催されました。
イベントの目玉は、和歌山・串本から直送された新ブランド「大島マグロ」の解体と、切りたてをその場で味わえる本鮪丼とにぎり寿司の限定販売。

大起水産が展開する「まぐろパークEXPO店」にて、午前11時半からショーが始まり、捌きたての鮮度抜群なマグロを味わおうと、多くの来場者が詰めかけたそうです。
本鮪丼は1980円、にぎり寿司6貫は1500円という“激戦価格”での数量限定販売。これはもう、マグロを巡るグルメバトル勃発です。

とはいえ、これがただの「食フェス」なら、ただの美味しい話で終わるでしょう。

しかし――。

この華やかさの裏にある「万博」という舞台、それ自体がきな臭い。
大阪万博は「夢洲(ゆめしま)」という人工島で開催されていますが、そもそもこの島自体が、カジノ誘致のための布石と言われています。
そして、その背後にちらつくのが「C国資本」の影。

今回の万博は維新が旗振り役ですが、土地の取得や開発の一部は、すでにダミー会社を通じてC国に流れ込んでいるという話も聞きます。
つまり、華やかな解体ショーの向こう側には、国家戦略というよりも、国際資本の野望が見え隠れしているのです。

万博が終わればその跡地にはカジノができる――それもC国企業主導で。

「食育の一環」として開催される解体ショーが、子どもたちにマグロの部位を教える一方で、大人たちは裏で進む土地売買や国の主権売却を黙認している。
これでは、「鮮度がごちそう」どころか、「主権が売りもの」です。

和歌山の女性養殖家が挑戦する鮮魚の流通革命、それ自体は本当に素晴らしい。
24時間以内に届くマグロを生で提供できる物流の革新は、日本の水産業を変える可能性すら秘めています。
こうした技術や挑戦は応援すべきです。

ですが、それが「万博」という装置の中に埋もれ、やがて「C国系カジノの前座」として語られるのであれば、せっかくの努力も無残に飲み込まれてしまうのではないでしょうか。

繰り返しますが、マグロ丼が悪いわけではない。

問題は、そのマグロ丼の舞台が、誰のための、どこに向かうためのものなのかという視点です。
日本の魚食文化を未来につなぐと言いながら、その未来が日本の手にあるのかどうか、すでに怪しい。

このままでは、「魚食文化」ではなく「売国文化」が未来に受け継がれてしまいそうです。

万博が本当に「未来へのメッセージ」であるならば、そこに立つ我々もまた、自分たちの足元がどこにつながっているのかを、冷静に見極める必要があるでしょう。
捌かれるのはマグロではなく、我々の国かもしれないのですから。

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