岩手競馬の黒字返済、でも残るツケは誰のもの?※岩手二次日報
岩手競馬組合が、2024年度に過去最多となる2億500万円の返済を構成団体(岩手県・盛岡市・奥州市)に行うというニュース、数字だけ見れば「おっ、順調そうじゃん?」と思うかもしれませんが、事はそう単純ではありません。
ネット馬券で好調、でも「自力」ではない
まず、黒字の原動力はネット発売。今回、販売収入全体の約9割がネット経由(597億円)。逆に言えば、現地(自場)での売上は、43億円程度とかなり低い。
地元が支えてるってより、全国の“競馬ファンのネット賭け”で食ってる状態なわけです。
それって、岩手の地元経済の活性化とは言い難いですよね?地元で盛り上がってる風に見せかけて、実際は“外貨頼み”。いや、それが悪いとは言わないけど、地に足ついてるとは到底言えない。
黒字なのに「やっと返済」ってどうなの
しかも今回の返済額は「黒字の半分」。これ、財政調整基金が10億円超えたからって条件つき。つまり、今までは「黒字でも全額は返しません」というルールでやってたわけ。
いやいや、借りたカネ返すのに“ルール”ってなんだよと。普通の会社なら即アウト。
しかもこの借金、合計330億円だってさ。今回の2億500万って雀の涙。5期連続の返済っていっても、焼け石に水すぎる。
盛岡開催や不来方賞で地域振興…?
確かに、不来方賞がJpnⅡに格上げされたり、60周年イベントが開催されたりと、表向きは「地域の競馬盛り上がってます感」を出してる。でも、盛岡の現地の活気とか、市民の恩恵って本当に感じられてる?
それより、「ネットで稼いで、借金返済に充てて、地元には残らない」って構図のほうがしっくりくる。
借金の元凶、誰が責任取ったのか
そして――これが一番ムカつくポイント――
この借金の大部分をぶっ込んだのは元知事の増田寛也。そう、岩手を去ったあとも、何食わぬ顔で“立派な肩書き”で出てきやがるあの人。
330億円のツケを地元に置き去りにして、本人はちょいちょいテレビや政策提言で「上から目線」。責任も取らずに“元知事”って便利な看板だけキープしてるの、マジで腹立つ。
県政がどうこうというより、「国政にすり寄ることで責任をうやむやにする手法」、まさに政治家の悪しきテンプレじゃないですか。
黒字って言葉に騙されて「岩手競馬、なんか復活してる?」と誤解しそうですが、現実は過去のツケを“ようやく少しだけ返し始めただけ”。
その裏には、地元経済にほとんど波及しないネット依存構造と、誰も責任取らない政治の姿があります。
少なくとも岩手県民がこれを「良い流れ」と安心して受け取るには、まだまだ時間も透明性も足りない。そして、借金を遺した人間の名前も、風化させちゃいけません。