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盛岡と滝沢の宝、馬と人の本気行列※岩手二次日報

盛岡と滝沢の宝、馬と人の本気行列

毎年この時期になると、岩手県民としてはちょっと胸を張りたくなるのが、「チャグチャグ馬コ」だ。滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮まで、装束に身を包んだ馬と人が14キロも練り歩く。令和の世にあっても「わざわざ歩く」っていう行為に、これだけの人と馬が付き合ってること自体、ある意味すごい。2024年は64頭。去年より4頭増えたってんだから、地元の底力、なめたらいかん。



滝沢の神社から始まる“映え”合戦

パレードの前日には撮影会が恒例になってるけど、これがなかなか熱い。神社の境内とその周辺がカメラマンだらけ。馬は10頭だけだったけど、あの衣装と岩手山バックにしたら、そりゃシャッター切りたくもなるわな。ミニパレードもやってて、SNS映え狙い撃ち。地元の人にとっちゃ当たり前の光景も、観光目線だと「非日常」になる。うまく作られた伝統と今風の融合ってやつだ。

ただし、ここで浮かぶのが「観光コンテンツとしての限界」だ。映えるのは良い。でも“馬が歩いてる”以上のメッセージがないと、若い層は一回来て終わりだろう。毎年同じルート、同じ構成、そこに“変化”や“物語”が加わらないと、せっかくの伝統も埋もれてしまう。盛岡や滝沢がこのイベントを「経済」や「教育」にどう結びつけるか、もうちょい攻めて考えてほしい。



盛岡八幡宮ゴールの意味

ゴール地点が盛岡八幡宮ってのも、歴史ある地元民にはしっくりくる。でも、正直「到着しました、お疲れさまでした」で終わっちゃってる感が否めない。馬コたちはがんばった。でも迎える側の仕掛けがもう一歩足りない。せっかく市街地まで来るなら、八幡通りを巻き込んで市全体の祭りムードに昇華できるはず。盛岡市、もっと本気出していい。いや、本気出さないと、来年以降どんどん縮小していく。



岩手の伝統行事と国政の温度差

ここでちょっと国政の話をしようか。こういう地域文化を「観光資源」として活用しようという掛け声は、国もよく言ってる。でも、チャグチャグ馬コのようなイベントに対して、具体的にどんな支援が降りてきてるのか?ほとんど聞かない。補助金もプロモーションも、都市部のイベントに比べて影が薄い。地方創生って言葉が空回りしてる典型例じゃないか。

岩手のように人口も減って高齢化が進んでる地域で、馬64頭そろえて練り歩かせるって、ぶっちゃけ奇跡に近い。これを守ろうと頑張ってる人たちに、国がもうちょっと本腰入れて金も人もつけるべきなんじゃないか?「伝統が大事」とか「地方を応援」とか口で言うだけならタダだよな、ほんとに。

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