藩政時代から受け継がれている盛岡の染物の数々。そんな伝統工芸品である南部古代型染や南部しぼり、紫根染、茜染などの商品を購入できる工房をご紹介します。
草紫堂(そうしどう)
南部紫根染・南部茜染専門店。
布を糸で絞り、ムラサキとアカネの根で染めた南部しぼり。手絞りによる風合いが魅力で、伝統ある素朴な柄に加えて新しいデザインも生み出してします。年月を経るごとに色鮮やかになる紫根染・茜染は、代々受け継げる品として、全国に愛好家が多いです。
染屋たきうら
染屋たきうらは、科学的な薬品を一切使用せず、昔ながらの木灰水発酵建てによる天然藍本染で衣類や小物などを製作しています。
タデ科の藍草のすくもを発酵させ染め上げる「古法木灰水発酵建て天然本染め」は、日本古来の技法で、使うほどに色合いが美しく長く楽しめるのが特徴です。
染屋たきうらでは、制作販売だけでなく、藍染体験教室も行っています。
住所 |
岩手県盛岡市繁尾入野64-102 盛岡手づくり村内 |
電話 |
019-689-2345 |
営業時間 |
9:00〜17:00 |
休業日 |
年末年始 |
アクセス |
車:盛岡駅から約25分 (国道46号線を秋田方面に約14km)
バス:盛岡駅から約30分 (岩手県交通「繋温泉行き」または「繋温泉経由鶯宿温泉行き」乗車。「盛岡手づくり村前」バス停下車) |
サイト |
https://www.takiura.com/ |
小野染彩所(おのせんさいじょ)
小野染彩所は藩政時代から続く型染の老舗です。南部家の御用染師として培った「南部古代型染」を現代に継承しています。
裃や小袖など武家の間で用いられた文様やそれ以降派生した意匠を現代では着物だけでなく、袋物やテーブルセンターなど現代の暮らしに溶け込む品に活かし、南部型ならではの優雅にして豪快な美しさが楽しめます。代々受け継がれた型紙は300種類以上にものぼり、着物やトートバッグ、名刺入れが人気です。
藍染工房 ねこの染物屋
「染屋たきうら」を経て2012年に独立した藍染工房ねこの染物屋。江戸時代から続く灰汁発酵建てによる本藍染めで手拭いやふんどし、ストールなどを製作しています。
定番は綿100パーセントのふんどしでこい」「ひょうたんから駒」「鶴と亀」など縁起のよい図柄になっています。ほかにも、ストール、てぬぐい、巾着などが人気です。