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クマより危険なのは無策な政治〜北上市から見える日本の限界※岩手二次日報

岩手県北上市。自然が豊かで、人も穏やかで、本来ならのんびりした朝が似合うはずの町で、最近は「またか…」という空気が漂っている。そう、クマである。

6月19日早朝、北上市和賀町長沼の81歳の農家男性の小屋に、成獣のクマが侵入。目当てはクルミ。しっかり食って、何事もなかったかのように北へ去ったそうだ。なんとも優雅な不法侵入である。しかも前夜には同じ地域で鶏小屋が襲撃され、鶏一羽が犠牲に。まるで日常のワンシーンのように語られているが、ちっとも笑えない。







北上だけじゃない、岩手はクマに包囲されつつある

「またか」という感覚は、実際に岩手に住んでいる人間なら誰もが持っている。県内のニュースを見れば、ほぼ毎日どこかでクマ出没。山に入らずとも、庭先、畑、小屋と場所を問わない。「自然との共生」なんて優等生な言い回しが通用しないほど、現実は危機的。

にもかかわらず、国の対応はといえば――はい、ほぼ皆無。せいぜい「注意喚起」だの「パトロール強化」だの、「見かけたら通報してください」って、子どもじゃあるまいし。現場に丸投げ、住民に我慢を強いるスタイルが板についている。







国政が熊より怖い説、あると思います

ここでハッキリ言おう。これはもう、政府の怠慢だ。環境省も農水省も、地方の山間部を切り捨てているのが透けて見える。予算も人も出さない。せいぜい見守りましょう、って何を見てるのか。81歳の農家に自衛を求める国ってどうなの?

で、国会議員? 動物愛護と票になる話しかしない人たちばかり。都会でしか生活してない人間が、山と生きるリアルを語れるわけがない。これを「危機管理」と呼ぶなら、そんな政治家はいないほうがマシ。税金の無駄、というかもう害悪。







「クマ問題」は田舎の問題じゃない

東京の人たちも勘違いしてるけど、「山に住む自己責任」とかじゃないんだよ。クマは山だけにいないし、地方が崩れれば、その先には食料供給の崩壊、物流の分断、観光の衰退がある。地方を守らないことは、日本全体の自滅への第一歩。

それでも何もしない政府。裁判所も法律も静観。クマにやられる前に、国にやられてるようなもんだ。冗談抜きで、「役立たずの国政関係者全員、退場してくれ」と言いたくもなる。いや、言い切る。岩手の山の中では、そんな甘っちょろい理屈は通用しない。







まとめ:クマと共に生きろ?まずは政治が責任を取れ

クマが出るのは自然の一部。でもそれを管理できないのは人災。北上市のような地方が、命がけで暮らす状況を放置している時点で、国の体をなしていない。

クマの侵入よりも、この国の無策と怠慢の方がよほど怖い。岩手の山奥から、そう強く断言しておく。

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